カベヤです。
目次
草野球の試合時にどのようにオーダーを考えていますか?
オーダーの組み方って難しいですよね。
いろんな考え方があり、正解はないと思います。
今回は僕の個人的な考え方をお伝えします。
オーダーの組み方については各チームに基準があるべきで、チームの数だけ正解があって然るべきです。
あくまでも僕の個人的なオーダーの組み方なので「そんなの違う!」と誰かに批判される筋合いはありません。(よし、これで保険かけといたぞ)
ゆるく楽しくはわかる、でも負けたくない
クサカクは「ゆるく楽しく、勝ち負けにこだわらない」がモットーです。
とはいえ、やっぱり負けたら悔しいし、勝ったらうれしいです。
2020年6月現在、当コミュニティでは3チーム運営しており、カベヤは監督業を引退してメンバーに監督業務を任せております。
・1人に負担を集中させてチームが特定のメンバーに依存してしまうリスクを減らしたい
・運営に携わるメンバーを増やして一緒に盛り上げていきたい
という思いがあって、1シーズンごとに運営陣を再編成するということをしております。
と言うことで今年は3チームとも、去年とは違う監督でスタートしています。
どうやら監督たちはこの
・”ゆるく楽しく”というモットー
と、
・実際に試合となった時にどこまで勝負を意識していいのか
のギャップに多少の戸惑いがあるようです。
そりゃそうだよなーとは思いつつ、僕が実際に6年ほど監督をやってきた中でどういった感覚でオーダーを組んでいたかお伝えすることにしました。
文句を言うやつは論外
まずこれだけは言っておきたいのですが、監督が頭を悩ませて考えてくれたオーダーについて文句を言うのは論外です。
監督がどう見ても職権乱用していて4番ピッチャーとかで試合をぶち壊している場合なんかはまれで、草野球の監督は基本的に自己犠牲が強い傾向にあります。
時には自分をベンチに下げてまでメンバー全員のことを考えてオーダーを考えてくれています。
心優しい監督や、年下で文句を言いやすい監督などに強く当たる選手ほどダサいものはありません。
自分の事ばかり考えている人はチームスポーツは向いていないので個人競技をオススメします。
もし監督が独裁的にむちゃくちゃやるなら、文句ではなくキチンと意見をした方がいいでしょう。
勝てるオーダー?希望優先オーダー?
うちみたいなゆるゆる草野球では「打順、ポジション、どこでもいいっす!」という心優しい選手が大多数ですが、まれにポジションや打順の希望を伝えてくれる場合があります。
それを完全に聞き入れてオーダーを組むべきなのか、試合なんだからと勝てるオーダーを組むべきなのか悩んでしまうというケースがあります。
たしかに難しいですね!
監督としては楽しんでもらいたいので、希望のポジションで使ってやらないと心苦しくなりますし、勝てる試合をオーダーひとつで逃してしまうこともあるのでそこも捨てがたいです。
選手としても、せっかくやるならやってみたいポジションがあるでしょうし、例え希望がかなわないとしても文句を言おうとは思ってない場合がほとんどでしょう。
それについては、僕なりの考え方の軸があります。
楽しく野球をしている時間が長く取れそうなオーダーがベスト
経験や技量を問わず、希望した通りに起用した場合を考えてみましょう。
例えば、ピッチャー希望の子を希望通りに登板させたとします。
球は速いんだけど、コントロールが悪いからフォアボールか三振ばっかり。テンポが悪く、球数が増えていきます。
投手経験が浅いと、ベースカバーやクイックができずに進塁、失点が増えていきます。
キャッチャーも希望した子に任せてみたところ、パスボールばかり。ランナーは進塁し放題です。
ようやく打球が飛んで、ショートを希望していた選手の所へ飛んでいき、エラー。
ファーストを希望した選手も内野手の送球を逸らし、アウトが取れません。
こうなってしまうと当然、守備の時間は長くなります。
ゆるく楽しくというモットーですが、これではゆるいだけで楽しくはありません。
ガンガン打たれてもいいから、テンポよくストライクを取れるピッチャーの方が登板するにふさわしいです。
守備に就いても、エラーはOKですが草野球の多くの試合では時間制限があります。 ある程度守れるポジションを守った方が時間内でより楽しめます。
攻撃に関しても言えば、うちはノーサインです。
個人的には、「せっかく休日に野球しに来たんだから送りバントなんてしてたまるかー!思い切りバットを振り回してやる!」と思っています。
そうなると、もし希望通りに打順を組んだとしたらどうなるでしょう。
野球経験は浅いけどホームラン狙いのバッターがぶんぶん振り回して、上位打線があっさり3者凡退したとします。(僕を上位にするとこうなります)
攻撃が短くなりますよね。
野球は、できれば守備を短く攻撃を長くした方が楽しいです。(個人的感想)
つまり、最悪なのはピッチャーが荒れてなかなかボールが飛んでこない上にエラーも絡む、攻撃はすぐ終わるし打順がなかなか回らない
これが一番つまんない。
反対に、守備中はたくさんボールが飛んできて、打席も複数打席立てれば楽しいんです。
「やるからには勝ちたい、緊迫した勝負を楽しみたい」という人も多いと思いますが、そういう人はそういうチームでやればいいです。ていうかそういうチームの方が世の中には多いと思います。
うちは小学生の時に学校が終わってから校庭で自然発生的に始まっていたなんちゃって野球大会のノリを大人になってもやりたいというピーターパン的な気持ちでやっているので、まずはとにかく楽しんで、ついでに勝てればもっといいよねーって感じです。(これは絶対に内緒にしてほしいんですが、ビールとサウナのためにやっています)
追記:2022.12.15
2021シーズンから、直近10試合程度のOPSを参考に打順を組んでいました。
もっともOPSの高い選手を2番。
後は1番からOPS順に配置。
ピッチングに専念できるように、投手と捕手は下位にすることが多いです。
数値で見た方が”より打席数を確保できる打順”になると思いますので、データを使うのもありだと思います。
草野球においては打撃機会と守備機会を確保できるオーダーがベスト
ということで、うちでは打撃機会と守備機会を確保することがオーダーを組む時の軸となります。
「どういう打順を組めば打順が良く回るか」
「どういう守備陣にしたら守備の時間が短縮できるか」
「誰をマウンドに送ればみんなに守備機会を与えられるか」
ということを念頭に置いてもらえば、自然とベストなオーダーが組めるはずです。自然とある程度は勝負にもこだわれます。
とはいえ、希望するポジションもやらせてあげたい
白状すると、僕はピッチャーをやりたくて草野球チームを作ったと言っても過言ではありません。
学生時代は足が遅くて肩が弱い、良いとこ無しの選手だったので内野も外野も捕手も投手も失格、ファーストを守ることが多かったのですが、同じスポーツなのに、やっぱりピッチャーって全然違うんですよね。特にバッテリーはまるで違う競技をしているような感じです。
どうしてもピッチャーがやりたくて、チーム作ってからはわがままで何度も登板しました。
最初はストライク入らなくて、入るようになっても打たれ過ぎたり、牽制もできなかったのでそりゃもうひどいことになりました。(笑)
次第に、空気を読んで自分をマウンドに送り込む機会は減っていきましたが、自分ではルールがありました。
「俺でも勝てそうな試合だったら俺が投げる!」
というスポーツマンシップのかけらもないクソみたいな基準でマウンドに上がっていました。
未来ある子供たちにはこの記事を読んでほしくありません。
ちなみに球種は遅いストレートと、もっと遅いカーブです。
僕みたいに、”希望のポジションに就きたいんだけど、チーム事情や実力不足などで別のポジションに就いている人”はいると思います。
相手が強豪チームではない時、大差で勝っている時、練習試合、紅白戦などは融通を効かせて、草野球でしかできない冒険をしてみるのもアリではないでしょうか。
とはいえストライクが1球も入らない、とかだと周りも本人もしんどすぎるので、まずは練習で最低限のところまでは腕を磨きましょうね!(笑)
ピッチャーは、個人的には周りのことを気遣える人にやってもらいたいなーと思います。人望が大事。
個人的には、バックがエラーしても笑顔で楽しそうに投げてくれるピッチャーが好きですね!
味方のミスでムッとしちゃうような人はうちなんかではなく、もっとレベルの高いところでどうぞ!(レベルの高いチームこそ、そういう人いないのかもしれませんが)
監督の仕事とは?
前にも書きましたが、監督は大変です。
オーダー組むのも大変だけど、試合前の準備や出欠の催促、確認などでかなり忙しいです。
なかなか自分のウォーミングアップにすら集中できないです。
まわりのメンバーが気遣ってあげられるといいですね。
先攻後攻じゃんけんくらいは誰が行ってもいいと思いますし、オーダー表に記入するのとかも誰かがやってあげてもいいと思いますし、成績表を記入するのもみんなでやってほしいです。
野球は9人でやるものですが、運営は1人でやるものなんでしょうか?
「俺は野球だけやってればいい」なんていう人が増えてほしくないです。
善意で成り立っているのが草野球。そんな冷たい世の中にはなってほしくないと思います。
うちではそういう意味でも1シーズンごとに監督の交代を検討するわけですが、
「今年は監督を任せた!」というと、燃えるタイプの人は「よし!良いチームを作るぞ!」と意気込みます。
やる気があるのはうれしいしそういう人は個人的に大好きなのですが、そのやる気は空振りしてしまうかもしれないので注意が必要です。
うちは特に、「ゆるく楽しく、勝ち負けにこだわらない」というモットーで人を集めています。
つまり、チームを強くする必要はないし、そもそも強くなろうとしてないわけです。
休日に野球ができる、仕事や学校とは関係のないプライベートで仲間ができる、その仲間たちと野球したりお酒飲んだり旅行行ったり、もう、既に楽しいんです。(笑)
監督と一口に言っても、草野球の監督は学生野球の監督とも、プロ野球の監督とも違います。
僕が監督に求めているのは、
・みんなを楽しませてあげること
・地味な運営業務をコツコツこなしてもらうこと
です。
僕の手が地味な作業でいっぱいなので、裏方を一緒にやりましょうよという感じです。
「メンバーの意見は俺が全部余すところなく聞いて、チームに改革をもたらす!」とかは特にいりません。(改革は僕が行うのでご相談ください)
「俺が監督になったからには他の2チームにはない新しい風をふかしてやるぜ!」とかはもっといりません。クサカクは3チームとも兄弟なので比較して争うみたいな雰囲気にはしたくありません。
野球道具の管理、オーダーを組む、出欠の催促と確認、成績表の管理、試合球の管理、これらを淡々とすることです。
どうですか、つまんないですよね。(笑)
たとえば監督が代わった年にチームが最下位になったとしても、そんなことは監督の責任ではありません。
転勤、転居が常なのでメンバーなんて毎年コロコロ変わっていくので戦力は変わりますし、勝負である以上は相手もあることなので、全く持って気にしないでほしいです。
勝ちにこだわり出した瞬間、”ゆるく楽しく”と聞いて応募してきた人はその雰囲気を見て「まてまて、話が違うぞ」と思うでしょうね。
みんながいつも通り笑顔で野球をやれているかどうか、それを管理する裏方さんがクサカクの監督です。
それ以外のことはメンバー個人の問題か、僕の責任です。
重要なポジションをお任せすると、必要以上に抱え込み過ぎてしまう人が多く、心配になることも多いです。
世の中の監督さんたちも楽しくてやってるとは言いつつも大変な思いを一人で抱え込んでいることでしょう。
本当に共感してくれる人は同じ悩みを抱える監督さんくらいしかいません。
僕のブログは基本的に”草野球の監督向け”というかなりマニアックな記事ばかりで、多くの人が読むのにはびっくりするほど向いていません。
監督は本当に世の中の草野球人たちから理解されていなくて、監督と選手では大きな壁があるように思います。
僕がこうして発信することでほんの少しでも、苦しんでいる監督さんが報われたらいいなと思っています。
全ての草野球監督に幸あれ。。。