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「打球を体で止めろ」で選手が死の危険に!?
野球指導者から「打球を体で止めろ!」という指導をされたことはありませんか?
僕はあります。
高校時代はサードとファーストを守ることが多かったのですが、何度も言われてました。
(ちなみに、サードは1年生の時に強豪私学のバッターが打った正面の打球をビビッて避けてしまい、無事クビになりました)
実はこれ、とても危険な行為なんです。
【心臓しんとう】という言葉を聞いたことがありますか?
脳しんとうではなく、心臓しんとう。
一歩間違えれば、健康な選手が突然死に見舞われる危険もあるのです。
野球のグラウンドで起こる突然の心停止『心臓しんとう』
心臓しんとうは、心臓の位置にボールなどがぶつかった衝撃で起こります。
サッカーや空手の正拳突きなどでも起こることがあります。
草野球の現場では何ができる?
では、実際に僕ら草野球人は心臓しんとうに対して何ができるでしょうか?
なかなかイメージがわきにくいかもしれませんが、事故は突然起きます。
死んでしまってからでは遅いです。
事前に準備できることがあればしておきたいところですね。
①体で止めろ系の発言を控える(キャッチャー以外)
②救命措置の方法、AEDの設置と使い方を覚える
③スポーツ保険に入る
といったところでしょうか。
①「体で止めろ」系の発言を控える
昔からよく言われている指導法ですが、これってよくないっすよね。
そもそも、キチンとグラブで捕球してスムーズに送球できる方法を指導するべきです。
グラブの出し方、バウンドの合わせ方などの技術をレベルアップして、ケガのリスクを減らしながら上手になる方法を伝えるのが理想じゃないでしょうか。
実際、アメリカでは体で止めろなんて指導はほとんどないようです。
メジャーのプレーでも正面で捕れるゴロでも逆シングルで捕るシーンはよく見かけますし、体の正面で捕球する事にこだわるのは日本球界だけなのかもしれません。
草野球でもチームメイトに「からだで止めろー!」なんてよく聞きますが、そういった声かけをやめていく必要がありますね。
キャッチャーは逆です。パスボールを防ぐために体で止める方法を習得しなければなりません。
そのためのプロテクターですし。
でも、野手はプロテクター付けてないんです。
硬式野球なんてあんなの石と一緒なので、生身にぶつかるのなんて超危険です。
軟式だって、ボールが変わってから硬くて痛くなりました。
なめちゃいけません。
草野球の現場ではプロテクター無しでキャッチャーやってるチームもよく見かけますが、以前の軟球よりも危険性は上がっているので必ずプロテクターはしてほしいですね。
安いものでも2万円~、高いのは4万円を超えますので少し出費が痛いですが、必要ですからね。。。
あ、審判も同じく、防具を身に着ける必要がありますね。
②救命措置の方法、AEDの設置と使い方を覚える
気を付けていても、事故は突然起こります。
その時に落ち着いて対処できるかどうか、その時の判断一つで助かるかどうかは左右されてしまいます。
ベストなのは、AEDを常備しておくことです。
大きな野球場にはAEDが設置されていることが多いですが、草野球で普段使うような球場ではまずありえません。
AEDをチームで購入してベンチに置いておくというのがベストですが、お金もかかりますし毎試合ベンチに置いておくのはなかなか難しいかもしれません。
少なくとも、救命措置の方法だけでも覚えておくといいでしょう。
AEDの使い方を示した画像を添付しておきます。
③スポーツ保険に入る
スポーツ保険に入ってないチームって意外とあるんじゃないでしょうか?
ただでさえお金かかりますし、何も事故がなければ無駄遣いになってしまいますもんね。
しかし!
何かあってからでは遅いのです!
「俺ケガするほど無茶なプレーしないから」とかなんとか言ってる人もいますが、そんな甘い考え方、怖すぎます。
去年、草野球の試合で小さな公園にあるグラウンドに行った時でした。
グラウンドは大した管理もされていないようないわゆる公園のグラウンド。
ボロイ遊具に、汚いトイレに、狭い敷地。
そんな球場に、「ブオオオオン!」というエンジン音が響きました。
ランボルギーニです。
まじかよ、、、草野球にランボルギーニで来るの?
とびっくりしましたが、そのランボルギーニは僕たちと同じようにバックネット裏の駐車場に停まりました。
(ファールボール当たったらどうすんだよ)と思いますよね!?
そうです。
自分がケガするかどうかは二の次。
他人をケガさせてしまうことや、他人の所有物を破損してしまうことを心配して保険に加入するべきなのです。
ファールボールが砂場で遊んでいる子供に直撃したら・・・
お散歩中の妊婦さんに直撃したら・・・
いったいどうやって責任を取ればいいのでしょう。
保険に入っていれば事故が起きてもいいってわけじゃありませんが、保険にすら入ってなければ問題外でしょう。
スポーツ保険はほとんどの方がこちらの保険に加入されていると思いますので、まだのようでしたら早めの加入をオススメします。
https://www.sportsanzen.org/hoken/
草野球でいうと、だいたい1年間に1人1,800円とかだったと思います。月に150円と思えば、安いっすよね!
もちろん、突然死の際の補償もあります。
とはいえ、そうなる前に防げるものはふせぎたいし、やれることはしておきたいですね。